【その他の本】一言半句の戦場

開高健「一言半句の戦場—もっと、書いた!もっと、しゃべった! 」

1958年4月の別冊文藝春秋収録「写真の背景」から、長良川の河口堰建設に反対した1989年8月の「小説家は怒っているのである」までの30年間、さまざまな媒体に書き、しゃべった開高健の未収録作品集。
知的かつ饒舌なエッセイ、コラム、対談、インタビュー他。
加えてユニークな年譜、関係者の思い出も収録。

一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった!

単行本未収録の作品が、年代を追って紹介されています。
ルアー釣りの面白さ、コピー集、椎名誠との対談、パリの「食」、自殺したくないから釣りに行く、食べる地球ー開高健の快食紀行、人生は煙とともに・・・とにかくスゴイの一言です。
坂本忠雄、菊谷匡祐、立木義浩、永山義高、藤本和延、森啓次郎、高橋曻、谷浩志、島地勝彦、田中照雄、上遠野充、菊池治男、岩切靖治、谷沢永一、各氏の開高さんへの思い出も。
カラーではありませんが、写真も多数収録されています。
開高健ファンとしてはぜひ持っておきたい一冊。

他人さまの作品を判断するボクの基準は、実に簡単です。
とくに新人賞、芥川賞の選考のときもそうだけど、ボクは作品中に一言半句、鮮烈な文句があればもう充分だというのが私の説やね。
一言半句でいいんだ。
ところが、これが実にない。
数万語費やして一言半句でいいんだ。

刺身で味わうピラニアは、まあ、旬のヒラメ。
うまいですよ、これは。
現地人はピラニアの頭ばっかりを大きな鍋に入れて、いろんなものをほり込んで、トウガラシほり込んで、何時間もかかって煮るんです。
鍋の中をのぞくと、頭が骸骨になって、目玉も全部溶けてなくなっている。
牙ばっかりが底に何十個もひしめいているの(笑)。

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このサイトについて

開高健(かいこうたけし)
1930年12月30日〜1989年12月9日
ベトナム、アラスカ、モンゴル・・・
世界を股にかけた行動する作家、開高健のあれやこれやを紹介するサイトです。
リンクはどこでもご自由に。

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