漂えど沈ます(FLUCTUAT NEC MERGITUR)
パリ市の紋章にも描かれている、ラテン語の格言。
週刊プレイボーイに連載されていた・よろず相談・をまとめた「風に訊け」の最後もこの言葉で締めくくられています。
"漂えど沈ます" という言葉は、ラテン語で FLUCTUAT NEC MERGITUR という。
パリという街は、いまのようにパリと呼ばれるようになる前、ルテチアといわれた時期が長くあった。
このルテチアと呼ばれていたころから、パリの街のスローガンとして、"漂えど沈ます" と、こう掲げるようになっていたんだナ。
その後、パリの街がたどった運命をみると、まったくこの言葉の通りである。
恐るべき予言者が一人いたのだろうと思いたいが、その人の名は残念ながらわからない。
こうして歴史の中に埋もれていった無名の天才は、ずいぶんあるんだ。
しかし、君、"漂えど沈ます" というのは、男が人生をわたっていくときの本質を鋭くついた言葉ではあるまいか。
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