細川布久子「わたしの開高健」
釣り師であり、食の大家であり、きわめて行動的なジャーナリストともいわれる作家開高健。
その担当編集者として、あるいは私設秘書として身近に見てきた著者が描く、女性の視点からの作家の姿。
編集者としての関係だけでなく、隠し口座の管理までまかされていたという著者。
昨年亡くなられた菊谷匡祐氏(訃報:菊谷匡祐氏)著「開高健のいる風景」の女性版といった感じ。
小説やエッセイからは伺い知ることの出来ない、身近に接していた著者ならではのエピソードが満載です。
細川布久子
1947年香川県生まれ。
関西大学法学部卒業。雑誌「面白半分」「サンデー毎日」等の編集を経て、1985年末に渡仏。
現在もパリに在住。
ピエール・エルメの翻訳本や、ソムリエという仕事ほか、ワイン関連の著作も多数あります。