【その他の本】高橋曻「男、が、いた 開高健」

高橋曻「男、が、いた 開高健」

「人間・開高健」の素顔が蘇る、渾身の一冊。
没後15年(1989年12月8日没)になる開高健氏の魅力満載の1冊。
「この本で師の影を追い続けるのは、おしまい」と言う、氏に同行し世界を駆け回った写真家・高橋氏が撮影した数万枚の中から厳選した写真と、傍らにいたからこそ見られた、聞けた開高氏の素顔・肉声を紹介。
アラスカ、アマゾン、モンゴルなど大自然の中で、N.Y.、パリ、ロンドン、香港など大都市の喧騒の中で、「人間・開高健」のさまざまな表情と愛したもの全てが納められていて、生の姿が伝わってくる。
曰く「上を見て生きる、下を見て暮らすんや。ほとんどはその逆なんや、要するに志ということ生活とはそういうこと」「酒は男を磨くんやで」等々、屈託のない氏の笑みと含蓄ある言葉が心に沁みる。

オーパ!」シリーズなどに同行した、カメラマン高橋曻氏の写真集。
それぞれの写真に、高橋曻氏の一言が添えられています。
なんだかうらやましくなるようないい男二人の写真集です。

男、が、いた。開高健

初めて会ったその日に訊かれたのは
「どこでも眠れるかい、何でも食べれるかね」、
それ以外に「助平か」であった。
スケベは別としても開高先生も同じことで、
アレッ、と思っているともうウトウトしている。
山ほど食べる。時にはレンズにふざける。
その人が
尊敬されている大作家だと信じるのに時間がかかった。

開高健という人はどうやら一人一人の心の中に住んでいて、私の、僕の開高さんなのだ。
本を読んだ、本人に会った、話をした、そんな人たちが集るとニコニコとはしているが、
じつは他人には教えようとしない "自分だけの開高さん" がいる。
知る限りのことを話したい、でも誰にも話したくない開高先生が私の中にもいる。

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このサイトについて

開高健(かいこうたけし)
1930年12月30日〜1989年12月9日
ベトナム、アラスカ、モンゴル・・・
世界を股にかけた行動する作家、開高健のあれやこれやを紹介するサイトです。
リンクはどこでもご自由に。

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