都会は石の墓場です 人の住むところではありません
ロダン
「フィッシュオン」冒頭より
後記に、なぜこの言葉を冒頭で掲げたか、が書かれています。
アラスカの荒野の川でキング・サーモンを釣ってからパリへいってみると、かつて何度いってもあきることがなくて、ときには呪いつつも魅きつけられずにはいられなかったあの都が、ふいに一変してしまって、" 華麗な肥え溜め "としか感じられなくなったということがある。
サン・ミッシェル大通りの町角で私は声にだしたいほど、" アラスカ "を痛覚し、欣求したのだ。
『都会は石の墓場です。人の住むところではありません』というロダンの一言半句がそのときほど肉迫、浸透したことは、かつてなかった。
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