【エッセイ】地球はグラスのふちを回る

開高健「地球はグラスのふちを回る」

飲んでびっくり、中国の五ツ星のブランデー、ウィーンの森の居酒屋村の白ぶどう酒、ヴェルレーヌを施療病院で野垂れ死にさせたアブサン、サイゴンの米兵用酒場の暗闇で飲んだビールなどなど・・・世界の酒場を巡歴した著者が、忘れ難き名酒・珍酒を紹介し、酒にまつわる小咄を披露し、酒を愛する紳士のたしなみを説く。ほかに、食・釣・旅などの話題を満載した無類に楽しい一巻。

色んな本や雑誌に掲載された、酒、食、釣りをテーマに書かれたエッセイを集めたもの。
ロンドンのオガ屑がばらまかれたバー、開高丼で有名な福井の越前ガニ、アマゾンの魚の味、ワンタン、葉巻、ベルギーのショコラ・・・。
旅に出たくなる一冊です。

驚く心がなかったら、旅の意味はほとんどないものね。
別種の文化に接することとは、驚くことなんだ。
驚く心、見る目を持ちなさい。
少年の心で、大人の財布で歩きなさい。

雄のカニは足を食べるが、雌のほうは甲羅の中身を食べる。
それはさながら海の宝石箱である。
丹念にほぐしていくと、赤くてモチモチしたのや、白くてベロベロしたのや、暗赤色の卵や、緑いろの "味噌" や、なおあれがあり、なおこれがある。
これをどんぶり鉢でやってごらんなさい。
モチモチやベロベロをひとくちやるたびに辛口をひとくちやるのである。
脆美、繊鋭、豊満、精緻。

開高丼についてはこちらから。

地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)

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このサイトについて

開高健(かいこうたけし)
1930年12月30日〜1989年12月9日
ベトナム、アラスカ、モンゴル・・・
世界を股にかけた行動する作家、開高健のあれやこれやを紹介するサイトです。
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