【その他の本】菊池治男「開高健とオーパ!を歩く」

菊池治男「開高健とオーパ!を歩く」

33年後のアマゾン 同行編集者が見た作家の横顔


菊池治男「開高健とオーパ!を歩く」
菊池治男「開高健とオーパ!を歩く」

1977年、後に開高健の代表作となる「オーパ!」の旅に同行し、33年後彼の地を再訪した担当編集者による、アマゾンと作家の思い出。

菊池治男氏による「オーパ!」釣行の舞台裏。
もう当時の開高さんを語れる人が少なくなってきました。

菊谷匡祐氏、細川布久子 両氏の著作と同様、開高健好きにはうれしい一冊です。

菊谷匡祐「開高健のいる風景」
細川布久子「わたしの開高健」

帯は、重松清 氏。

菊池治男(きくちはるお)
1949年生まれ。
元「プレイボーイ」、集英社編集者。

【ニュース】4/26発売 直筆原稿版「オーパ!」

開高健 直筆原稿版「オーパ!」

大河アマゾンに、幻の巨魚と<驚異>(オーパ!)を追った、伝説の紀行ノンフィクションが32年ぶりに甦る。
ときに笑い、ときに賛嘆する作家の姿が、書き記した一字一字から伝わってくる直筆原稿版。新セレクト口絵カラー32P付。自筆原稿265枚を原稿用紙のまま(70%)縮小して、作家の筆遣い、息遣いのまま読めるように再現。
開高健生誕80年の今年、各地で行われる展覧会や催し物においても、普通の復刻版や写真版とは一味ちがう光を放つ一冊。

直筆原稿版 オーパ!

【釣りの本】私の釣魚大全

開高健「私の釣魚大全」

これまでの釣魚随筆の枠をはるかに超えた、無類の愉しさ。
卓抜な文明批判と自然観。
釣魚をめぐる独自の思索を展げる名エッセイ。
装画を多数収載した新編集決定版。

全世界の釣り好きから釣りの聖書と讃えられる、アイザック・ウォルトン(アイザック・ウォルトン - Wikipedia)著「釣魚大全」の開高健版。
まずミミズを釣ること、根釧原野で<幻の魚>を二匹釣ること、バイエルンの湖でカワマスを二匹釣ること、チロルに近い高原の小川でカワマスを十一匹釣ること、井伏鱒二氏が鱒を釣る、ツキの構造、高原の鬼哭 駒込川のイワナ・・・。
読み出すと止まらなくなります。

真の悦楽には剛健の気配がどこかになくてはいけない。
ここが大事なところである。
悦楽はそれに溺らせきらさない何事かとの争いのなかにかろうじて汲みとれる一滴なのであるから、ホイホイぬくぬくしていては、イケないのである。

われわれは遊ぶために遊ぶのである。
志を失うために志に熱中するのである。

私の釣魚大全 (文春文庫 か 1-2)

アイザック ウォルトン「釣魚大全」
全世界の釣り人を魅了する "釣りの哲学" 。
とにかく息の長い本である。一六五三年にロンドンで刊行されてから、三百年余を経た今日でもその人気は衰えていない。
全世界の釣り人から「釣りの聖書」と讃えられる歴史的名著。

完訳 釣魚大全 (角川選書)

【釣りの本】オーパ、オーパ!!モンゴル・中国篇 スリランカ篇

開高健「オーパ、オーパ!!モンゴル・中国篇 スリランカ篇」

幻の魚イトウを追ってモンゴルの奥地へ。
空前の巨魚を求めて中国最深部へ。
そして、とてつもない質と量の宝石が眼前に。
興奮と感動の「オーパ!」シリーズ完結。

原始の静寂の湖面に白波が走る。12メートルの巨魚か怪獣か。小説家は書斎の闇を抜け出し、幻の魚イトウを追ってモンゴル奥地へ、そして空前の巨魚を求めて中国最深部へ・・・。(モンゴル・中国篇)
清澄。豪奢。絢爛。沈痛。とてつもない質と量の宝石が小説家の眼前にひろがる。熱帯の却初の煌めきが、眼を射る。(スリランカ篇)

「オーパ!」シリーズ第四弾。(完結)
イトウ、パイク、ブラウントラウト・・・そして体長9〜12メートルといわれる巨魚をもとめて中国最深部、ハナス湖へ。
羊肉の水煮やハイルマク(お菓子)、アイラグ(馬乳酒)といった食べ物、ゲル、タルバガン(モルモット。北米ではプレーリー・ドッグ)猟などなど、モンゴルの生活についても詳しく描かれています。
スリランカでは、紅茶をすすりつつ、宝石の鑑賞を。
池原ダムと琵琶湖でのブラックバス釣りも収録されています。

オーパ、オーパ!!〈モンゴル・中国篇・スリランカ篇〉(集英社文庫)

オーパ、オーパ!!〈モンゴル・中国篇・スリランカ篇〉

あった。やった。ついにやった。
かくて彷徨は終る。
おおいなる声が川をわたっていった。

心はホラ吹き男爵、
眼は科学者、
腕は釣師の三位一体。

バイエルンの戦慄と呼ばれ、ナクネク河の恐怖と呼ばれ、オタワの奇跡、アマゾンの歓喜、コスタリカの執念、キーナイ河の忍耐と呼ばれた私なのに(みんな私が自分で自分をそう呼んでいるだけであるがネ・・・)、あちらこちらで中学生や高校生がひょいひょい釣っている五十センチのブラックバスが釣れない。

面白いのは最終行程の機械で、これは出来上がった紅茶に等級をつける。
ある工場で見たそれは、三つの吐出口を持っていた。
左へ飛ぶのはブロークン・オレンジ・ペコー、右へ飛ぶのはオレンジ・ペコー・ファニング、まっさかさまに下へ飛びだしていくのは "ダスト(埃)" と呼ばれる。
それが三つのうちでいちばん大量であるように見える。
「ダストといいますと?」なにげなくたずねると、
「ティー・バグ用ですよ」そっけなく答えて、ニコニコしている。

【釣りの本】オーパ、オーパ!!アラスカ至上篇 コスタリカ篇

開高健「オーパ、オーパ!!アラスカ至上篇 コスタリカ篇」

氷寒の河岸にひしめくキングサーモン、水面を裂く白銀のターポン。
巨大な獲物に挑んで、竿がしなり、リールが悲鳴をあげる!アラスカから中米のジャングルへ、小説家が燃えた冒険フィッシング。

かつて砂金掘師が狂奔したアラスカの河岸に、世界中の釣師が、巨大なキングサーモンを狙ってひしめく。小説家はバック・ペイン(背痛)をおして氷寒の生と死の円環の中に、輝く虚無となって立つ。(アラスカ至上篇)
中米のジャングルの河面を銀色の巨体が破る。疲れを知らぬ河の主、ターポン。剛竿がしなり、リールが悲鳴をあげる―。小説家との長い長い格闘が始まった。(コスタリカ篇)

「オーパ!」シリーズ第三弾。
アラスカではキングサーモンを筆頭に、シルヴァーサーモン、レッドサーモン、ニジマス、アークティックチャー、ドリーヴァーデン、コスタリカではターポン、ガスパール、スヌーク、グァポテ・・・。
カリブーハンティングもあります。
前回から参加の谷口教授は今回も、日本では考えられないような食材(野豚やカメ、蛇、イグアナなどなど)をつかった豪快な料理で楽しませてくれます。
もちろん、写真家、高橋曻氏による迫力ある写真も多数収録。

オーパ、オーパ!!〈アラスカ至上篇 コスタリカ篇〉(集英社文庫)

オーパ、オーパ!!〈アラスカ至上篇 コスタリカ篇〉

キング・サーモン
私は虚脱してすわりこむ。
全身がふるえ、腕がふるえ、手がふるえ、ラッキー・ストライクがふるえる。
三十四時間の焦燥と緊迫と疲労は霧散した。
一滴の光が獲得できた。
瞬間は手にできた。
虚無の充実で輝きわたる。

ターポン
魚を釣りたかったらコスタリカへいけ。
男になりたかったらターポンを釣るんだ、諸君。

【釣りの本】オーパ、オーパ!!アラスカ篇 カナダ・カリフォルニア篇

開高健「オーパ、オーパ!!アラスカ篇 カナダ・カリフォルニア篇」

ベーリング海の孤島セント・ジョージから北米、カナダの大河へ。
野獣オヒョウ、名魚ブラックバス、怪魚スタージョン・・・豊饒の海で、砂漠の湖で小説家の剛竿が熱く躍る。

ベーリング海の孤島セント・ジョージ。荒波に翻弄される小舟から、小説家開高健は釣糸を垂れる。待つこと10日。豊饒の海に潮満ち、剛竿が悲鳴をあげる。北海の野獣オヒョウとの格闘が始まった。(アラスカ編)
更には北米の砂漠、ミード湖の名魚ブラックバス、洒落者ストライパー等々。カナダの大河にひそむ珍味キャビアの母にして太古を生きるスタージョンに挑む。(カリフォルニア・カナダ篇)

「オーパ!」シリーズ第二弾。
アラスカではオヒョウ(ハリバット、表紙の魚)、キングサーモン、カナダではスタージョン(チョウザメ)、ウォールアイ、ノーザンパイク、カリフォルニアではブラックバス、ストライパー、クラッピー・・・またまたいろんな魚を釣り上げます。
ほかにも、その土地の環境や、そこに住む人々の食べ物や暮らしぶりなどなど。
今作から同行の辻調理師専門学校、谷口教授による現地の食材をつかった料理(なかでもドアをまな板にしたオヒョウの姿作りはお見事)や、「オーパ!」でおなじみの写真家、高橋曻氏の写真も多数収録されています。

オーパ、オーパ!!〈アラスカ篇 カナダ・カリフォルニア篇〉(集英社文庫)

オーパ、オーパ!!〈アラスカ篇 カナダ・カリフォルニア篇〉

オヒョウ(ハリバット)
牛なみの力でゆっくりゆっくりと海底から円を描きつつ、走りつつ浮揚してくるこの怪物の重圧に耐えるには、私の腕と、肩と、背筋、腰筋、臀筋はあまりにも薄弱である。

スタージョン(チョウザメ)
一億五千年前を釣ったのだ。
気の遠くなるような時間を一瞬に私はさかのぼり、種の奔流と混沌のさなかをこえて一時代に到達したのである。

【釣りの本】オーパ!

開高健「オーパ!」

ジャングルを蛇行するアマゾンは魚たちのユートピア。
名魚トクナレや殺し屋ピラーニヤ、黄金の魚ドラドなど、巨魚・怪魚を求めて褐色の大河に挑んだ60日、驚異の16,000キロ。(解説・菊谷匡祐)

オーパ!シリーズ、第一作目。
PLAYBOY日本語版に1978年(昭和53年)8回にわたって連載されたもの。
表紙のピラーニャから、ドラド、ピラルクー、トクナレなどなど、色んな魚に挑戦します。
釣りだけでなく、ファリーニャ、ピンガ、山盛りのカランゲージョ(カニ)、牛の丸焼きといったアマゾンの食べ物や、ムクイン、ジャングル、自然、人々・・・アマゾン紀行文としても楽しい一冊。
高橋曻氏による写真も多数収録されています。

オーパ!(集英社文庫)

オーパ!

何かの事情があって
野外へ出られない人、
海外へいけない人、
鳥獣虫魚の話の好きな人、
人間や議論に絶望した人、
雨の日の釣師・・・
すべて
書斎にいるときの
私に似た人たちのために。

ハイネは、遊んでいるときだけ男は彼自身になれると、いった。
ニーチェは、男が熱中できるのは遊びと危機の二つだけだと、いった。

【釣りの本】フィッシュオン

開高健「フィッシュオン」

アラスカでのキングサーモンとの壮烈な闘いをふりだしに、世界各地の海と川と湖に糸を垂れる世界釣り歩き。
カラー写真多数収録。

フィッシュ・オン (新潮文庫 草)

アラスカから、スウェーデン、アイスランド、西ドイツ、ナイジェリア、フランス、ギリシャ、タイと世界各国をまわり、最後は日本(銀山湖)での岩魚釣り。
スウェーデンではABU社(アブ・ガルシア - Wikipedia)の山荘に招かれて釣りをします。

釣師をさしてホラ吹きだというよくある批評はネコをさしてニャオーといって鳴くという程度の指摘にすぎず、精神の貧困もいいところである。
よしんば釣師があきらかにホラと判別できるホラを吹いたところで、やっぱりその批評は貧困である。

いったい人間は魚を釣っているのであるか。
それとも魚に釣られているのであろうか。
遊びを追っていくと、きっと、どこかで、底なしの穴を覗かせられる。

【DVD】【釣りの本】河は眠らない

開高健「河は眠らない」

大の釣り好きとして知られた芥川賞作家・開高健がユニークな自然観と釣魚哲学を語る映像エッセイ集をDVD化。
美しい自然が織り成すアラスカの大地で、キングサーモン釣りに挑戦した開高健。
釣りを通して発せられる開高語録が堪能できる。

釣りの話はもちろん、戦争を書くのが嫌になった話、シングルモルトについて、ナースログとは?
などなど全編にわたってあふれる、いわゆる開高語録の数々。
スプーンで有名な常見忠さんと一緒にパイクを釣る場面も収録されています。

文藝春秋の特設サイト で、単行本版の紹介と、DVDの映像を少しだけ観ることが出来ます。

川のなかの
一本の杭と化したが
絶域の水の冷たさに
声もだせない
芸術は忍耐を
要求する

無駄をおそれてはいけないし、 無駄を軽蔑してはいけない。
何が無駄で何が無駄でないかはわからないんだ。

開高健~河は眠らない~ [DVD]

DVDの映像をフォトエッセイとして単行本化したもの。
未公開の写真も収録されています。

河は眠らない
 

このサイトについて

開高健(かいこうたけし)
1930年12月30日〜1989年12月9日
ベトナム、アラスカ、モンゴル・・・
世界を股にかけた行動する作家、開高健のあれやこれやを紹介するサイトです。
リンクはどこでもご自由に。

いろいろ

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