海楼放眠共銜杯
一碧天晴爽気催
浦港清津識何処
長風万里破波回
呉石道人(漢文学者 西脇呉石)
うみべの宿で一杯やれば
空はあおあおいい気持ち
ロシア朝鮮もまのあたり
風はひょうひょう波また波
開高健
ふるさとの宿「こばせ」のパンフレット
越前ガニを食べに何度も通い、主人と一晩語り明かした開高さんは、越前和紙でこのパンフレットをつくり「こばせ」に贈ったそうです。
ここであの 開高丼 もうまれました。
ほかにも、宿の歴史や季節ごとの魚介の紹介などなど。
今でも当時のままのパンフレットがつかわれています。
私はマッチのデザインに使っていたのですが、意味をたずねられる機会が多かったので先生に相談したら「色紙を持ってきてごらん」とおっしゃいました。
そしてすらすらと「うみべの宿で一杯やれば・・・」と。
あらあらと思っているうちに、詩を作られて・・・言葉の一つひとつが、なるほどという感じでしたね。
ふるさとの宿「こばせ」主人 長谷政志「太陽」1996年5月号より
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