これまでの釣魚随筆の枠をはるかに超えた、無類の愉しさ。
卓抜な文明批判と自然観。
釣魚をめぐる独自の思索を展げる名エッセイ。
装画を多数収載した新編集決定版。
全世界の釣り好きから釣りの聖書と讃えられる、アイザック・ウォルトン(アイザック・ウォルトン - Wikipedia)著「釣魚大全」の開高健版。
まずミミズを釣ること、根釧原野で<幻の魚>を二匹釣ること、バイエルンの湖でカワマスを二匹釣ること、チロルに近い高原の小川でカワマスを十一匹釣ること、井伏鱒二氏が鱒を釣る、ツキの構造、高原の鬼哭 駒込川のイワナ・・・。
読み出すと止まらなくなります。
真の悦楽には剛健の気配がどこかになくてはいけない。
ここが大事なところである。
悦楽はそれに溺らせきらさない何事かとの争いのなかにかろうじて汲みとれる一滴なのであるから、ホイホイぬくぬくしていては、イケないのである。
われわれは遊ぶために遊ぶのである。
志を失うために志に熱中するのである。
アイザック ウォルトン「釣魚大全」
全世界の釣り人を魅了する "釣りの哲学" 。
とにかく息の長い本である。一六五三年にロンドンで刊行されてから、三百年余を経た今日でもその人気は衰えていない。
全世界の釣り人から「釣りの聖書」と讃えられる歴史的名著。
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