ベトナムの戦場でネズミを味わい、ブリュッセル郊外のレストランでチョコレートに驚愕する。
アマゾンの奥地でピラーニャの刺身に挑戦し、ニューヨークではソフト・シェル・クラブをポン酢にからめて頬ばる。
味覚の魔力に取り憑かれ、旅に暮らした小説家が世界各地での美味との出逢いを綴る。
美味・珍味・奇味・怪味・媚味・魔味・幻味・幼味・妖味・天味
戦場のネズミから、ピラーニャ、ドリアン、ムール貝・・・最後の水まで、食に対する興味がかきたてられる一冊。
気品高く、ふくよか。奥深く、おとなっぽい。熟しきっている。
微妙にこだましている—そんな表現がすべて入っている。
それまで食べてたチョコレートとこれを比べると、マリリン・モンローとその骸骨くらいの違いがある。
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