鴎外、漱石から川端、三島、向田邦子、開高健まで
24人の「舌」が選んだ、明治・大正・昭和の味。
ミシュランにも負けない、文と食の達人「御用達の名店」徹底ガイド。
森鴎外/夏目漱石/泉鏡花/永井荷風/斉藤茂吉/高村光太郎/谷崎潤一郎/岡本かの子/川端康成/林芙美子/坂口安吾/壇一雄/吉田健一/水上勉/池波正太郎/遠藤周作/隆慶一郎/吉行淳之介/三島由紀夫/武田百合子/山口瞳/吉村昭/向田邦子/開高健
文士24人「ご用達」の三ツ星料理店、名物料理案内。
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どういうものか、わが国の中華料理店で出てくるワンタンは、衣ばっかり・・・(中略)ワンタンは肉がたっぷりつまっていなくてはいけない。

なかでも作家の故開高健さんはよく通ってくださって、今でも指定席にはプレートをつけています。
年に1回「開高記」(開高さんの命日)にはゆかりのお客さまたちが皆さんお集まりになってそれは賑やかです。
ミキシンググラスにキンキンに凍った氷を用意する。
液体を注ぐと鳴くようなその氷に、やはり冷凍庫で凍るほど冷やしたドライジンを注ぐ。
さらにベルモットを加え、ビターを一滴。
軽くバースプーンで一回だけクルリとかき回して、冷やしたカクテルグラスに注ぐ。
つまり、冷たさとスピードこそがマティーニの命。
残るもの
小さくなりぬ
秋の風
開高健
大鍋に何十個というムール貝を入れ、スープとバターをちょっと、玉ネギとニンニクをわずかに、そこへパセリの刻んだのをパラパラ・・・それがドーンとテーブルに置かれるのである。
スパイスとムール貝の匂いが立つ。
思わず、ゴクンとのどがなりそうである。