【ニュース】開高健新刊いろいろ

5月6月に発売された開高さんの新刊です。

2010/06/25発売
開高健の文学論(中公文庫)
戦後のにおいが色濃く残る時代から平成に至るまでの三十数年間、抽象論に陥ることなく、徹頭徹尾、作家と作品のみをエネルギッシュに論じ続けた評論集。内外の古典、同時代の作品、そして自作について縦横無尽に語り、文学の魅力と問題点を伝える。
開高健の文学論 (中公文庫)

2010/05/31発売
夏の闇―直筆原稿縮刷版
誰も殺せず、誰も救えず、徒労と焦燥の間を漂うしかなかったヴェトナムでの戦場体験を経て、暗く、抜け道のない「現代」によどむ懈怠と嫌悪の淵に沈潜し、ひたすら女との甘い生活にふけろうとする男。男は「私」であり、作家は自分自身に挑みかかる決意だった。40歳のにがい記念として…。かくて、書き直しも消し跡もほとんどない、この完璧な原稿が残された。作家の決意がみごとなまでに結実した、その記念として―。
夏の闇―直筆原稿縮刷版
一時はプレミア価格のみの取り扱いでしたが、最近また定価で買えるようになりました。

2010/05/30発売
耳の物語(文庫ぎんが堂)
幼い日の耳に残る草の呼吸、虫の羽音。焼夷弾の不気味な唸り。焼け跡の上を流れるジャズのメロディ。妻と娘が浴びせかける罵声、アラスカで聞いたバロックの名曲…。「音」の記憶をたよりに生涯を再構築し、一人称「私」抜きの文体で綴られた自伝長編。少年時代から結婚、大学卒業までを描いた「破れた繭」、サントリー入社から芥川賞受賞、ヴェトナム戦争での体験、執筆当時までを描いた「夜と陽炎」の2部作を一冊に収録。日本文学大賞受賞作。
耳の物語 (文庫ぎんが堂)

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このサイトについて

開高健(かいこうたけし)
1930年12月30日〜1989年12月9日
ベトナム、アラスカ、モンゴル・・・
世界を股にかけた行動する作家、開高健のあれやこれやを紹介するサイトです。
リンクはどこでもご自由に。

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