開高健|谷沢永一|向井敏「書斎のポ・ト・フ」
博覧強記の幼馴染三人が、庖丁さばきも鮮やかに古今東西の文学を料理しつくす。談論風発・快刀乱麻の驚きの文学鼎談。
書斎のポ・ト・フ
若くてあまりまだ本を読んでなかったときにこの本を知ったので、これをきっかけに読んだ本がたくさんあります。
本から本へ、著者から著者へ、を実感させてもらった一冊。
目次
八丁堀のホームズ|捕物帳耽読控|虹をつかむ男たち|ロマン・ピカレスク|末はオセロかイヤゴーか|児童文学序説|荒野のパンテオン|現代マスコミ論|手袋の裏もまた手袋|文学のなかの政治人間|山川草木鳥獣虫魚|ナチュラリスト文学考|野に遺賢、市に大隠|知られざる傑作|余談「千夜一夜」
同人誌「エンピツ」の仲間だった著者の三人。
開高さんが一番早く亡くなりました。
残る二人はそれぞれに開高さんについての回想本を出しています。
向井敏「開高健 青春の闇」文春文庫
戦後間もない焼跡の大阪。17歳の開高健とその周辺の泡立つ青春。伝説の同人雑誌時代をはじめ、彼の文壇デビューまでを回想する。
谷沢永一「回想 開高健」PHP文庫
敗戦の傷痕が残る昭和25年、冬の大阪。「タニザワさんですかっ、ぼくカイコウですっ」。著者と開高健の交遊は、この出会いの一言から始まり、平成元年12月、作家が亡くなるその日まで続いた。
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